特別のカット

豚公司が仕入れるお肉の特徴は、上記の鮮度の良さだけでなく、宮崎での工場の特別なカット方法にも見られます。少し難しい話になりますが、ト畜された豚は、まず縦に半分にされます。背中のロースの部分とお腹のバラの部分が、一つの塊となっているのです。本来の加工の順序は、これら二つの肉の塊を支えている骨(主にろっ骨)を最初に脱骨します。肉だけになった状態で、ロース肉とバラ肉の塊に切り分けて流通するのです。

ところが、このカット方法では、骨付きの大きなバラ肉は存在しない事となります。

「豚公司では、骨付きのお肉が、骨の付いていないお肉よりも美味しい事を知っています。」

そこで、工場の職人さんにお願いするしかありません。必死に、何度もお願いしました。
脱骨しないで、骨が付いたままのロース部分とバラ部分を、電動のこぎりで骨ごと切り分けて頂くのです。こんな面倒くさい事は、西日本の豚流通では大変珍しい事なんです。